高原の狩りの達人 | 高原の荒廃者/Huntmaster of the Fells | Ravager of the Fells
タグ:Card of the Day, Huntmaster of the Fells, MTGシングル, Ravager of the Fells, 岩SHOW, 闇の隆盛, 高原の狩りの達人, 高原の荒廃者Card of the Day -今日の1枚- 2013/09/25
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高原の狩りの達人 | 高原の荒廃者/Huntmaster of the Fells | Ravager of the Fells
クリーチャーは最も脆いパーマネントである。マジックの中でも主役格のポジションであるが故に、それに対抗する手段も幾らでもある。
だからこそ、場に出てすぐになんらかの仕事を果たすクリーチャーは強力なものである。
それが盤面に変化をもたらすことが出来れば出来るほど良い。
その他にクリーチャーに求められることといえば、突破力も無視できない要素だ。
ブロックというシンプルにして最高の防御法がある為、それらの壁を一方的に踏み潰すサイズ・打破できる能力を持つものは素晴らしく価値のあるものだ。
無論、これらを併せ持つクリーチャーは多数存在する。
しかし、そのどれもが最高のものであるとは言い難い。コストだ。贅沢な相談には、それ相応のお支払いを要求される。
8マナ9マナ10マナ...そう簡単に捻出できるものではない。
そんなプレイヤーの無茶な注文を解決した素晴らしいクリーチャーがいた。
《高原の狩りの達人》だ。
マルチカラーとはいえ、4マナという問題なく運用できるマナコスト(さらに「RGG1」のようなキツい拘束でもないところが良い)、さらに場に出れば2点のライフゲインと2/2の狼トークンを生み出す速効性のある能力。相手が最序盤から小物を並べ、電撃戦を仕掛けてきても、とりあえず達人を呼べば一息つけるだろう。
例え達人本体がすぐさま除去されても最悪2/2が残るという保険もついてくる。
そして、この2/2と戦闘力では落ちるオッサンが「前のターンに呪文が唱えられていない」という条件を満たした途端に殺傷能力が倍増した狼男へと変身する。
4/4トランプルという十分なボディに加え、獣性が勢い余ってクリーチャーとそのオーナーに殴りかかるオマケつきだ。
この条件、一見ターン中に出来ることを放棄しなければならない様に見えるが、《ケッシグの狼の地》という素晴らしいパートナーによってそれは解消される。
狼トークンを特攻させてこのケッシグで巨大化させれば大ダメージを与えつつ、変身させてアドバンテージまで取れてしまう。
これは主に「GRケッシグ」で多く見られた光景だ。
《原始のタイタン》に繋ぐまでの時間を稼いでくれるばかりか、時間稼ぎのつもりで出したこの狩人がそのまま相手を狩ってしまったなんてこともザラであった。
とにかく強力な狼男であり、イニストラードの主要部族の1つそれぞれ存在する伝説のクリーチャー・サイクルにこの達人を加えるかということも考えられたようだ。
レジェンドとして十分な能力ではあったが、裏と表になった時に名前が違うため「変身前と変身後が共存出来てしまう」という問題があったこと・またせっかくの強力な狼男であるため気兼ねなく使ってほしいとの開発陣の思いからそれは不採用となった。ええ、気兼ねなく使わせて貰いましたとも。
初心者にスタックの解決の順番を教えるにはもってこいの1枚であった。
お互いにこれをコントロールしていて、何もせずにターンを返すと一方的な殺戮を行うことが出来たのだ。